6月27日(月) アツモリソウ
茅野の朝・・夜は雨だった様子。
明るい曇り空なので、どうやら天気は良くなりそうだ。
ホテルの朝食はおかずも充実して、
美味しくいただきました。
宿泊客も多いです・・
ちょっぴりおしゃれな雰囲気もあって清潔だから、
人気が高いのでしょうね。
今日の行動予定・・
あそこも行きたいここも行きたいと迷っていた・・
結局今咲いている未見の花、ムラサキ探しに行く
コースに決めた!
今回行った場所は非公開にさせていただきます。
途中地元のスーパーでところてんとお野菜を購入。
このところてんがおいしいんですよ~大好きです!
寒天の生産地ですしね~
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さあ長野から山梨に移動です。
高速は1000円終わってしまいましたが、
ETCは半額です・・ありがたや~
途中車中よりクサタチバナの群生を発見!
車を降りたとたんに柑橘系の香りが漂っていました。
久しぶりに見たので、とても嬉しい。
そして目的の場所への入り口にたどり着きました。
駐車場にはすでに登山を終えた人が靴を履き替えていた。
「ムラサキは咲いていましたか」とたずねると、
花には詳しくないようだ。
登山して富士山の眺望を見に来たと・・
花はあったが花の名前がわからないんだよと
デジカメで撮った写真を見せてくれた。
間違いなムラサキがいる!
フナバラソウも一株見つけたようだ。
大体の場所を教えてくれたので、
まあ自分たちでも難なく歩けて見つけ出せるだろうなと、
意気揚々と出発~!
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いきなりサンリンソウのお出迎え シロバナノヘビイチゴ
ヤマクワガタ 八重咲きのウマノアシガタも見つけました。
労せずお花畑に到着したが・・
う~ん見たいムラサキはいないね~
スズランが登山道脇にちらほら咲いていた。
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おばさんが教えてくれたポイントのケルンまで行かないと
逢えなさそうだ~
山を越えながらの歩きとなりそうだ・・
Kenはすでにぜーぜーしてしまっている。
エンジンが掛からないと嘆いているよー
こりゃー大丈夫かな~と心配になる。
非常に重苦しい足取り・・
臨月の妊婦さん登山のようなものだからね~
ぽちゃりの私だってしんどいですわ~
でも花のためなら歩けるーってなってしまうのです。
しかも雲が流れて・・いつ天候が変わるかわからないので、
先を急ぎたいが・・Kenはいやだいやだモードを漂わせている。
どうしても私が先行して歩くペースになってしまう。
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タニギキョウやベニバナノツクバネウツギ サラサドウダン
ササバギンランなど花が咲いているが・・
目的の花を見るまで私は我慢我慢~
先に進みたい・・
Kenは相当辛い様子。暑さにやられて、
ギアはローのままですわ、
「先に行っていいよ」とやけっぱちか~
むにむにとジレンマが私を襲う。
何度か引き返すかと促すが・・
「もう少し行ってみるよ」と答えるので
この方法は使えるなっと、
どこかで私のSの部分が騒ぎ出す~しめしめ・・
少しづつながらも道を進んでいく。
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ケルンなんてないぞ~
本当にこのルートで良かったのか不安もよぎる。
私たちにしては相当歩いている。
途中ひとり登山者が後ろからやってきたので、
ケルンはあるかと聞いてみたが、
初めて歩くコースなので知らないと言う・・
う~ん、どうしまっせー
ここまで来たのだから、もうちょい行ってみるか。
私はムラサキの草丈を想像しながら目線を向けて、
先行し探って歩いていた・・ そのとき、
30メートルほど後ろを歩くKenが大きな声で私を呼ぶ!
Kenが目の色変えて興奮しながら・・強く腕を振り私を呼ぶ
異常な様子を見て・・
まさかーまさかー!!まさかのー
幻の花見つけちゃったのかいな~
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どっひゃ~ん!!!☆☆☆
なんとーそこににっこりと咲いていたのは、
アツモリソウじゃあーりませんか~!(爆発)
あー図鑑などで見るよりもなんとまあ~色は淡く・・
桃色だよ~ふわ~奇跡のようだー夢じゃないよね。
Kenは自分の頬をはたいて夢じゃないことを確かめている。
この個性的なフォルムが魅力をフルに
輝かせているではないですかー
やばいやばい・・悪の盗掘花ハンターに狙われたら、
即座になくなってしまう~
慎重に手の震えを押さえつつ・・
周りを気にしながら撮影した。
非常にしんどいとうなだれていたKenのために、
神様がご褒美を与えてくれたと信じたい。
どんより雲が掛かっていたKenの顔は、後光が射したように
きらきらに変化している~
でかしたね!! いやいや大、大、大手柄でございますKen様。
一生に一度見れるか見れないかの奇跡の花だ。
二人で固く握手をした。(変な夫婦だ)
しばらくアツモリソウを興奮しながらの撮影。
しかしあまりしつこくしているのもかわいそう~
それに見つけやすい場所に咲いていたので、
草で被ってアツモリソウを隠しました。
深々とアツモリソウにお礼を言って頭を下げました。
また元気に咲くんだよと祈りを込めて・・採られるんじゃないよ。
かつてここにはたくさんのアツモリソウが咲いていたようです。
道路の開発によって入り易くなり、
瞬く間に盗掘されつくしてしまったと・・
なんて人間はむごいのでしょう~
自然に咲く姿を残していれば
沢山の人が花を愛でることができるのに・・
鹿や猪の被害も大きいものがありますが・・
一番恐ろしいのは人間だということですね。
貴重なアツモリソウが見れたので、
もう引き返してもいいかとなりましたが・・
ここまで来てムラサキも捨てがたい。
先に見える丘まで行ってみることにした。
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そうしたら・・またまたKenが(この日初めてKenが先行しました)
「この花はなあに?」晴れ晴れ余裕のKenです。
やだームラサキじゃないの!!
やったー!見つかったよ。
あたりには数株、咲き始めのムラサキがありました。
花は白に近いですねー
葉は濃い緑色でしっかりとした印象だ。
爽やか~清楚~素敵だわー
ムラサキもそうそう見れる花ではありません。
この地で咲き続けることを祈ります。
頑張って歩いた甲斐は大いにありました。
結局フナバラソウは見つかりませんでしたが、
アツモリソウという大金星を見つけられたので良しとしよう!
ここで引き返し下山。
ゆっくりと歩いてきた道をほかほか幸せ気分で戻りました。
撮影しそこなった花など撮りつつ・・
かつてアツモリソウが咲き乱れていたのを想像しながら・・
山梨県はアツモリソウの栽培禁止条例があるようです。
そんなことでは生ぬるい気がします。
麻薬取締法違反と同じように、山野草売買取締まり
違反としてお縄にしないと、盗掘はなくならないと思います。
野山の花はみんなの宝物
私はそれを死ぬまで言い続けていきたいです。
二度と出逢えないかもしれないアツモリソウに
感謝して・・最高の花さんぽ2日間でした。
ホットスポットってNHKでやっていたけれど・・
まさに日本はホットスポットで溢れていると実感しました。
おくちゃん (水曜日, 29 6月 2011 05:06)
良いな! 良いな! ムラサキにアツモリソウ
見たことの無い花で満載だ!何処だろう?
σ(^-^)も見て見たいな~ぁ( ̄¬ ̄) ジュル・・・
hanasanpo (水曜日, 29 6月 2011 08:26)
おくちゃん
アツモリソウはまさに奇跡の出逢いでした。
もう2度と見ることは出来ないかもしれません・・
ムラサキはずっと見たかったので、
随分と頑張って歩きました。
数える程度の株数でした。
咲ける環境が減ってしまったのでしょうね・・
大切にしたい場所だと強く感じました。
かのん (金曜日, 01 7月 2011 06:55)
週末から出かけていて、落ち着いて記事が読めず、コメントが遅くなりました。
あんまり素晴らしい内容だったので、いい加減なお返事は出来ませんでした。
しんどい山登りの後に、ふと目に入った軌跡の花!!
盗掘取締法^^を提唱してくれているヒロケンさん達だけに、アツモリソウが現れてくれたみたいです。
なんて愛嬌のある堂々とした花なんでしょう!
高さはクマガイソウより小さいのでしょうか。
花の大きさはどうですか?
どんどん少なくなっていくばかりで、出会いを熱望される人たちにもこれからの一生で、出会える可能性が限りなく低い花に出会えたお二人に、心からよかったですねと言いたいです。
季節もピッタリで、雨にも降られず、ムラサキの花にも出会えて、運動にもなって(笑)最高の花散歩でしたね。
hanasanpo (金曜日, 01 7月 2011 08:07)
かのんさん
お疲れなのに、ご丁寧にコメントくださりありがとうございます!
アツモリソウは本当に夢のような出逢いでした。
Kenにとっては、かなりきつい歩きだったので・・
神様が「お前にご褒美じゃー」と目に止まらせてくれたのかも知れませんね~
クマガイソウよりも草丈は低いです。
花の大きさはたいして変わらないと思います。
クマさんは両脇にぷっくら宍戸錠状態ですが、
アッちゃんはしゃくれてますね・・
英名ではスリッパというようです~
このしゃくれがスリッパみたいだからでしょうね。
貴重で奇跡の花なのに・・もっと欲張って写真撮ればいいのに・・
なんだか盗掘の不安だけが先行してしまい、
大慌ての撮影になりました。
手の震えが止まりませんでした~
幸運と偉大なる自然に感謝したいと思います。
あひる (水曜日, 06 7月 2011 11:36)
しょっぱなから、ところ天の大袋に目を奪われてしまいました(笑)
山で磯の香り(*^^)v いいなぁ。
クサタチバナ、ミカンのお花みたい!
なに、スズランが咲いてるんで~すか!?
気分は森ガール^m^
サンリンソもあるんやぁ!!
ウマノアシガタ、八重咲き初めてみました。
キンポウゲっていうんですよね!素敵ですね。
サラサドウダンですね。これも初めて。
6月初めベニバナドウダンっていうの初めてみました。
サラサドウダンと、やっぱだいぶ違うなぁ。
アツモリソウ、キレイ!!
本ものは、もっときれいでしょうね。
平敦盛に因んだって聞いておりまして、調べてみましたら、
敦盛さん16歳のやんごとなき方やったようですね。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~gokuh/ghp/busho/gp_101.htm
そうなんやぁ(T_T) あ~青葉の笛。ご存知でしたでしょうか?
涙の渇かんうちに(笑)、おっ、これがムラサキ!
万葉のお花。
紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも
(去年、紫野あたりを行ったので、これだけ覚えている^_^; )
意外としっかりしているお花ですね。
根っこ紫色なのかなぁ。
貴重なお花をいっぱい、ありがとうございました。
hanasanpo (水曜日, 06 7月 2011 21:07)
あひるさん
いらっしゃいませ~
ところてん美味しいよ~
スーパーの代物とはちと違うんだなあー
寒天は長野で作っているんざんすよ。
アツモリソウはまさに平敦盛の名がついて、
矢除けの布製の袋 母衣に見立てていますね。
クマガイソウは敦盛を討った熊谷直実から・・
歴史に疎いのですが・・16歳という若さだったのですね。
笛吹きの名手だったとは・・
この花に逢えた奇跡は、敦盛の無念の気持ちが呼び起こしたものだったのかもね。
ムラサキも万葉のお花というのは、
なんとな~く知っていましたが、
調べましたぞー兄貴の嫁さんに惚れてしまったんだねえ~
ひゃー危険な香り~
今や美容にいいと紫根として、もてはやされていますが・・
採るんじゃないよ絶対!!です。
絶滅ランクの高い花、ここにいたくて咲いているんだから。
ロマンチックな花というより、
すがすがしくて清楚ながら、きりりとした立派な花という印象でした。
環境保護 (月曜日, 07 7月 2014 16:43)
自分はいかにも自然保護意識かあるかのように語ってますが、あなた方は排気ガスを撒き散らし目的地まで行き、あなたがアツモリ草を撮影しようと踏み込めば、足元の意識もされない雑草や虫たちは踏み潰されるわけで、貴重な種だから保護すべきって考え方は極めてごう慢。貴重だから採ってしまえという発想と源は同じ。貴重か貴重なでないかの区別は所詮人間の主観。
環境の為なら盗掘厳罰どころか加えてあなた方のような趣味程度での入域自体も厳罰すべきでしょう
hanasanpo (月曜日, 07 7月 2014 19:29)
ご意見、拝聴しました。
二年後の通りすがり (木曜日, 09 6月 2016 01:19)
※環境保護
>>趣味程度での入域自体も厳罰すべきでしょう
個人ブログ攻撃で憂さ晴らしせず、意見出来る場に自ら赴き奔走すればよろしい。
全てを見たかのように語るあなたこそ傲慢の極み。
お目汚し失礼。