. 8月7日~9日(水~金) 遥かな場所への代償(後編)
前夜は雨が降って、湿原は霧に覆われておりました。
爽やかな夏の尾瀬~♪
本日も暑くなりそう~ 午後はまたまた雷様の予報だ。
朝ごはん・・当然ながら、昨夜と同じぱっさぱさ飯。
歩けなくなると思い、我慢して食しました。
おにぎり弁当も頼んであったけど、失敗したわ。
山小屋の方には大変親切にして頂き、
宿泊は気持ち良く利用させていただきました。
朝露も残る中、もう一度オゼノサワトンボを撮影。
木道のすぐ近くで撮影できた株は、少々疲れたものが多かった。
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相方がおかしな花を発見。
舌弁がダブルでくっついているものがー
こんなおかしなことになってるランは、見たことないぞー
私たちよりはるかに多くの花を見てきている、
信頼する花の先輩方にお尋ねしてみたら、
「唇弁が2個あるランは、見たことも聞いたこともない!」とのことでした。
なので、大変珍しいものであることは、間違いなさそうです。
そばにはオオヤマサギソウが。
普通オオヤマサギソウの花は、かなり白っぽいものの、
一部または全体がわずかに緑白色を帯びます。
しかしこの花は、完全に白色に見えました。
パッと見なんだかわからず、少し悩んだわ。
オゼヌマアザミ・ジャコウソウ・シロバナカモメヅル・クロバナヒキオコシ・
ナガバノモウセンゴケ・イワショウブなど、歩きながら観察したお花たち。
シロバナカモメヅルは、コバノカモメヅルの変種だそうです。
コバノカモメヅルの白花品種が、アズマカモメヅル。 ああ、ややっこしい。
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帰路で再度探そうと思った花・・
別の山小屋の方に尋ねてみたら、今年出た株の場所を教えてくれた。
前日探したポイントには、以前は咲いたが、もう咲かなくなったそうだ。
事前入手した情報が古かった。
新しい場所では7月に開花したので、もう遅すぎたようです。
ピンポイントで教えて頂いたが、見つからない。
ドライフラワーのようになった植物があったが、それなのか不明。
こんなに広い湿原の中、ここだけってことないと思うが、
木道以外は歩けないので、なかなか発見できないんだろうな。
ヤチラン・・尾瀬以外の東北地域にはいないのかな?
誰か教えて欲しい~って願っちゃいます。とほほー
なんだかがっかり気分で帰るかあ~
ラン科大好き相方は、落胆が大きい。
長い木道が、更に長く感じる帰路でございますぅ~
歩荷さんに何度か遭遇しました。
重量級の荷物を背負って、猛暑の湿原を前かがみで歩いている。
私たちの休憩する場所のそばで、どっと腰を下ろして休みました。
「ご苦労様です」と声をかけずにはいられなくなりました。
過酷な労働のお陰で、山小屋で安心して泊まれるのだから、
とてもありがたいことです。
高くても、米がまずくとも文句言うなって。反省🙇
7時15分に宿を出て、お昼ちょい前に山の鼻に到着。
最後の登りのために栄養補給。
私の足はさらに水ぶくれができていたあー 痛いよ〜
無理やりお弁当のおにぎりをぱくつく、相方は食さない・・
冷たいアイスコーヒーがやけにうまし。
ほぼガイドブックと同じコース時間で鳩待に戻れた。
結構気楽なスタイルでやってくる人多いけど、
天候の急変など考慮してるんだろうか? と首をかしげたくなる。
ご年配の方は、最後の登りは堪えると言っていた。
私たちもそうだよ・・
なんとか皆さんと励まし合いながら登ってきたが、
私たちの荷物見てチョー、昨日から歩きっぱなしさー
見たかったお花は制覇出来ませんでしたが、
よくぞ二人とも歩けましたよ。
夫婦といえども、山に入ったら、
各人自分の体は自分で管理せよかな。
私の足は限界値になりました。
足の指までもが水ぶくれ・・
明日は野反の師匠に会いに行きますので、
今晩は草津に宿泊予定なので移動します。
途中雷と豪雨に襲われました。
視界悪く真っ白だあー
前の車のテールランプだけが頼り。
久々の草津。 選んだホテルは少し古いんだけど、
接客も良し、温泉は広々でストレスなし。
お安く泊れて十分だ。
夕飯にチョイスした、ホテル近くのイタリアンが最悪⤵でした 😩。
パスタは必要以上の減塩で、旨味もなく、ただ酸っぱいだけ・・
二人とも食べられない、ピザ大好き男の相方がピザを半分残した。
この味でお金頂いていいの? てなお店でした。
料理の写真は載せません。
山小屋泊の後で期待していただけに、憤懣やる方ない。
食いしん坊はうるさいねえ~
9日、草津の朝も爽やかでした。
ホテルは素泊まりでしたので、
モーニングをやっているお店を調べて行ってみた。
これまたホテル近くの、手作りベーグルのお店、ラッキーベーグルさん
もっちりボリューミーなベーグルが美味しい♡
ベーグルの生地も選べるのがいい。
ベーグルは軽く温めてくれる。
全粒粉とゴマ・チーズを食べてみましたよ。
どれも個性があって美味しかったあ~⤴ 😄
2日ぶりに美味しいお食事をしました。
また立ち寄りたい、良いお店です。
ちなみにイタリアから輸入されたオーガニックの
ザクロサイダーも、相方が気に入っていました。
草津から六合に向かうのも久しぶりだ。
まずはいつものように、自然観察の師匠のお宅に向かいます。
師匠にはアポなしでしたが、在宅されており元気なお姿にお会いできました。
野反湖にすべてを捧げている素晴らしい方なので、
お花のことや地元のことなど話題もたくさんで、とっても楽しい時間でした。
しつこい花好きの私たちを受け入れてくれた、優しい方です。
また一緒に花さんぽをお願いします。
野反湖に向かいます。
晴れ渡る夏空に天空の湖は美しい姿です。
野反峠休憩舎・花の駅のSさんにご挨拶して、ランチをいただきます。
何でもおいしいのですが、汗をかいて体が塩っ気を欲してるので、
おうどんを食べました。
やっぱおいしいにゃ~ おつゆも全部いただきましたよ。
こちらは八間山の湧き水を引いているので、汁がすごくおいしい。
もちろんコーヒーや紅茶も。 お冷ですら、おいしいのです。
Sさんはとても器用な方で、可愛い籠バッグも作って売っていました。
私のおこづかいでは高価過ぎたのですが、一目惚れしちゃった。
もし普通の店舗で購入したら、ずっと高価であろう、アケビの籠。
相方が買ってあげるよというので、買ってもらいましたあ~
Sさんは織物したり、編み物したり、染め物したり何でもこなしてしまう
活動的な方なので、尊敬してしまいます。
休憩舎で食べられるピザやケーキなども、Sさんのお手製ですぞ。
しばし楽しくお話して、相方が野反湖にもヤチランがいるかもと、
師匠に教わったルートで目的地に向かいました。
私はもう本日は靴ずれの悪化が激しいので、歩きは無理です。
今は湖の水量が多いので、ササ原を藪漕ぎして入ったそうです。
しかし残念ながら、ヤチランは発見できず・・
ミズギクやコバギボウシが風に揺れていたそうです。
ハクサンフウロやハコネギク・ヤナギランも咲いていました。
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何度来ても私達の花さんぽの原点である野反湖は、気持ちがいい~
車を降りたら、すぐにお花が迎えてくれます。
キャンプする元気はなくなちゃったけれど・・
本来の正当なキャンプもできる、よい場所です。
花さんぽも出来なくなったら、夏は野反湖でのんびり過ごしたいわ。
下山し道の駅で花豆ソフト、原町で焼肉ディナー、上州牛のうまかったこと・・
吾妻産のご飯でやっとうまいお米にありついて息を吹き返した。
まあHiroKen花さんぽ史上最長の歩きとなりましたが、
無事に帰ってこれました。
靴ずれ・水ぶくれの代償はありましたが、
大きな怪我もなくて、めでたしめでたし― とさせていただきましょう。
尾瀬へのアクセスは便利です。
バスの時刻に間に合わずとも、7〜9人乗りの乗り合いタクシーが
定員に達すればいつでも走り出してくれます。
料金はバスと同じだし。
このシステム、他の場所でもやってもらいたいな。