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. 7月25日(水)  やっとお逢いできましたね

 

ずっと以前にお花の重鎮さんから、

この辺りに咲くという花を教えて頂きました。

しかし・・正確な自生場所などまでは聞きませんでした。

ずーっと何年も気になっており、

思い切って探し出そう~と調査。

 

でも、情報が少ないお花です。

着目する方も少ないのでしょうね。

どうやらミヤマシジミチョウの食草だとわかり、

蝶をお調べの方にお尋ねしてはみましたが・・

当然教えてくれるはずもなくて。

 

諦めきれず、調べ尽したら~

むむむ・・花友さんの地元に咲くかも~

なんと!花友さんの子供のころから慣れ親しむお山であるとのこと。

見たいお花のことはご存知なかったようですが、

超スピードで確認に行ってくれました!!

「あったよー」と送ってくれた写真は間違いないぞ。

希少な休みを削って、リハビリもお休みしちゃって~~

早速行ってきましたあーー

 

連日の酷暑は耐え切れん暑さだあ~

この地域もあっつーい

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どこにいるんだと思い続けていたモメンヅルが~

咲いておりましたあ!!!

やっとお逢いできましたね。

 

モメンヅル (木綿蔓) マメ科 ゲンゲ属  2018.07.25 alt=770m
モメンヅル (木綿蔓) マメ科 ゲンゲ属  2018.07.25 alt=770m
モメンヅルの茎はやや伸びて地面を這い、上部は車乗する。 高さは30〜80cm。
茎はやや伸びて地面を這い、上部は車乗する。 高さは30〜80cm。

 

ムラサキモメンヅルと比べてみると・・

ムラサキのように大きなお花ではなくて、

葉が大きく、蔓を伸ばす。

シジミチョウの卵は見つからなかったが、

葉が食べられている様子あり。

周辺をシジミチョウの仲間も飛んでいた。

ここにはハヤシミドリシジミがいるそうなので、

そのチョウだったのかもしれない。

 

モメンヅルの葉。 小葉は奇数羽状複葉で対生し、13〜19個つく。 上の写真では9〜13個ついている
モメンヅルの葉。 小葉は奇数羽状複葉で対生し、13〜19個つく。 上の写真では9〜13個ついている
モメンヅルの花
モメンヅルの花

 

花色は薄緑のような黄色のような色合いがいい感じ。

しいていうなら、淡い色のレンゲみたいな感じかなあ。

私はこんなさりげなく咲く花が好きです。

しかし・・どこでも簡単に見らる花ではないですね。

嬉しいです~ やっと見ることが出来ました。

自生地の県では、準絶滅危惧。

この場所でも自生する領域は限定的でした。

 

モメンヅルの花序は長さ2〜3cmで、8〜15花をつける
モメンヅルの花序は長さ2〜3cmで、8〜15花をつける
一番大きな旗弁には細い緑色の条が入っていた。 よく見ると美しい花だ
一番大きな旗弁には細い緑色の条が入っていた。 よく見ると美しい花だ
モメンヅルの豆果は直立し長さ3.5〜4.5cm 意外と大きくて驚いた
モメンヅルの豆果は直立し長さ3.5〜4.5cm 意外と大きくて驚いた

 

懸命に撮影をしていたら・・滝のような汗が~

木陰で座っているのに、心臓がばくばくになってるよーー

やばい! 熱中症寸前になってる。

地面の反射熱で沸騰しそうなんだわ。

相方も同様な症状になっている。

風のあたる木陰に移動して水分補給と熱中飴で和らぎました。

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カワラナデシコフクシマシャジン(*1)

ホタルサイコヒヨドリジョウゴ

オケラももう少しで咲きだしそう。

ウマノスズクサがたくさん絡んでいた。

とげとげのボールのようなものは何だろう?

 

カワラナデシコ (河原撫子) ナデシコ科 ナデシコ属
カワラナデシコ (河原撫子) ナデシコ科 ナデシコ属
カワラナデシコ  日当たりのよい場所で鮮やかな花を咲かせていた
カワラナデシコ  日当たりのよい場所で鮮やかな花を咲かせていた

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フクシマシャジン (福島沙参) キキョウ科 ツリガネニンジン属
フクシマシャジン (福島沙参) キキョウ科 ツリガネニンジン属
フクシマシャジンは見頃のピークの一歩手前といった感じ。数は多くなかった
フクシマシャジンは見頃のピークの一歩手前といった感じ。数は多くなかった

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ホタルサイコ (蛍柴胡) セリ科 ミシマサイコ属  見頃でした
ホタルサイコ (蛍柴胡) セリ科 ミシマサイコ属  見頃でした

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ヒヨドリジョウゴ (鵯上戸) ナス科 ナス属  花冠が強く反り返る
ヒヨドリジョウゴ (鵯上戸) ナス科 ナス属  花冠が強く反り返る

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オケラ (朮) キク科 オケラ属 つぼみが大きくなり始めていた
オケラ (朮) キク科 オケラ属  つぼみが大きくなり始めていた
オケラのつぼみ 羽状に裂けてトゲトゲした苞葉に包まれていた
オケラのつぼみ  羽状に裂けてトゲトゲした苞葉に包まれていた

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ウマノスズクサが絡みついたこの木(?)の花(?)はなんだろう?
ウマノスズクサが絡みついたこの木(?)の花(?)はなんだろう?

→ このトゲトゲしたものは、ナラメイガフシと呼ばれる虫こぶ(=虫癭(ちゅうえい))のようです。読者のhiyoさんが寄せてくれた情報でわかりました。 hiyoさん、ありがとうございました。

 

ここは昆虫も豊かで、様々なチョウが飛んでいました。

美しいルリボシカミキリは、相方めがけて飛んできたそうです。

 

ルリボシカミキリ (瑠璃星天牛)  相方はこんな美しいカミキリムシの歓迎を受けた。
ルリボシカミキリ (瑠璃星天牛)  相方はこんな美しいカミキリムシの歓迎を受けた。

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モメンヅルに逢えて大感激でした!

また別な場所に移動して、ヒメザゼンソウが咲いているという湿原に。

花友さんの情報のお陰ですぐに見つかった。

低地に咲くものと変わらないように見えた。

 

ヒメザゼンソウ (姫坐禅草) サトイモ科 ザゼンソウ属 高さは25mmほど
ヒメザゼンソウ (姫坐禅草) サトイモ科 ザゼンソウ属 高さは25mmほど

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私は別の花友さんが紹介していたお花が気になっていた。

当地の県では絶滅危惧種なのだ。

時期的に咲いているわけないから、シキンカラマツでも見たいなと。

シキンカラマツ・・あーあ~もう終盤だわさ。

 

シキンカラマツ (紫錦唐松) キンポウゲ科 カラマツソウ属
シキンカラマツ (紫錦唐松) キンポウゲ科 カラマツソウ属
シキンカラマツは、日本に咲くカラマツソウ属の中で、最も色彩豊かな花を咲かせる
日本に咲くカラマツソウ属の中で、最も色彩豊かな花を咲かせる
シキンカラマツ 残念ながら花は終わりかけ
シキンカラマツ 残念ながら花は終わりかけ
シキンカラマツ また来年、フレッシュな花を見に来よう
また来年、フレッシュな花を見に来よう

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しばらく歩くと... あれーー咲いてるねえ。

オオマルバノホロシだ!

花が大きい、紫色がお茄子さんみたい。

葉がしっかりしていて、花の期間が長いですね。

よかったわ~ 見れましたあ。

 

オオマルバノホロシ (大丸葉保呂之) ナス科 ナス属  長野県 絶滅危惧Ⅱ類
オオマルバノホロシ (大丸葉保呂之) ナス科 ナス属  長野県 絶滅危惧Ⅱ類
オオマルバノホロシ 初めて見ることができた。 茎は斜上し、わずかに蔓性になる
オオマルバノホロシ 初めて見ることができた。 茎は斜上し、わずかに蔓性になる
オオマルバノホロシの花はまだつぼみも多かった。 茎はほぼ無毛
花はまだつぼみも多かった。 茎はほぼ無毛
オオマルバノホロシの花冠はあまり強く反り返らない
オオマルバノホロシの花冠はあまり強く反り返らない
オオマルバノホロシの花冠裂片の基部には緑色の斑紋がある。 黄色い部分は雄しべ
花冠裂片の基部には緑色の斑紋がある。 黄色い部分は雄しべ

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ホソバノヨツバムグラがどっちゃり咲いてるよ。

ミゾホオズキなども咲いていました。

 

ホソバノヨツバムグラ (細葉の四葉葎) アカネ科 ヤエムグラ属
ホソバノヨツバムグラ (細葉の四葉葎) アカネ科 ヤエムグラ属
ホソバノヨツバムグラの花冠は3裂する(4裂することもある)
ホソバノヨツバムグラの花冠は3裂する(4裂することもある)

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ミゾホオズキ (溝酸漿) ハエドクソウ科 ミゾホオズキ属
ミゾホオズキ (溝酸漿) ハエドクソウ科 ミゾホオズキ属
葉柄があるのでミゾホオズキとした
葉柄があるのでミゾホオズキとした

 

暑さで参っちゃったし、冷たいアイスコーヒーでも飲んで、

一息ついたら夕方から咲きだす花を見に行ってみようか。

目についたカフェに立ち寄る。

ご主人が水まきをしていたので「やってますか?」

あまりに暑いので冷やしてましたどうぞー

 

お昼抜きでしたので、ビーフ100%パテの

自家製無添加ハンバーガーと冷たいアイスコーヒーを。

でっかいハンバーガー、厚切りトマトと地元のレタスが

しゃきしゃきでおいしいよ。

相方はチーズとろ〜りのチーズバーガー

ばくばくと食らって平らげましたあ。

 

注文時900円はお高い?と思ったがこのボリュームに納得!
注文時900円はお高い?と思ったがこのボリュームに納得!
チーズの量を4段階から選べる
チーズの量を4段階から選べる

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探したいのは見たことあるお花ですが、開花した様子は見ていないのだ。

花友さんから聞いていたので、せっかくなので立ち寄ってみたわけです。

ユウスゲがゆらゆら咲いて、キキョウがたくさん咲いて草原を彩る。

イブキジャコウソウはあちらこちらに。

オオバギボウシもたくさん咲いてお見事。

 

ユウスゲ (夕菅) ススキノキ科 ワスレグサ属  夕方に花が咲きだす
ユウスゲ (夕菅) ススキノキ科 ワスレグサ属  夕方に花が咲きだす

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キキョウ (桔梗) キキョウ科 キキョウ属  こんなにたくさん咲くとは
キキョウ (桔梗) キキョウ科 キキョウ属  こんなにたくさん咲くとは
やはり野生のキキョウの方が美しく見える
やはり野生のキキョウの方が美しく見える

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イブキジャコウソウ (伊吹麝香草) シソ科 イブキジャコウソウ属 草ではなくて木なのですね
イブキジャコウソウ (伊吹麝香草) シソ科  草ではなくて木なのですね

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オオバギボウシ (大葉擬宝珠) キジカクシ科 ギボウシ属  立派な大株がたくさんあった
オオバギボウシ (大葉擬宝珠) キジカクシ科 ギボウシ属  立派な大株がたくさんあった

 

しかし・・目的のお花全く見つからない。

行ったり来たり何度も何度も探るが見当たりません。

なんで??

間違えとる? おかしいねえ~

夕方だからこそと狙ってきたのにぃ~ がっくりじゃない。

あれれ・・なんか変だね。

バイクなんだかバギーカーなんだか軽トラなのか知らんが、

草原にタイヤ痕があって、走り回ったような様子がある。

もしやこれで、なぎ倒されてしまって見つからないのか?

私ら二人の目が節穴なのか??

18時過ぎまで探りまくったが、残念ながら発見できずに退散しました。

また来年近くのお山あたり夕方散策するしかないかあ=

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100m以上の長さで轍(わだち)が続き草がなぎ倒されていた
100m以上の長さで轍(わだち)が続き草がなぎ倒されていた

 

8年間くらいの宿題であったモメンヅルに逢えました。

自生地にどっさり咲いていたわけではありません。

大きな種がたくさんできていました。

数が増えてくれたらいいなと願います。

 

猛暑で耐えがたい暑さ

皆さんどうかご無理せずに、この夏を乗り切ってくださいませ。

 

 

(*1)読者の方からご指摘あり、ソバナをフクシマシャジンに訂正(2018.08.05)。

 

コメント: 6 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    中途半端 (土曜日, 28 7月 2018 21:40)

    これは?どんぐりかな~
    マイフィールドではシキンカラマツは見れませんがシギンカラマツは稀に見られます。

  • #2

    なな (日曜日, 29 7月 2018 07:08)

    ご無沙汰しております。モロコシソウ以来です。無言訪問は時々お邪魔しております。大変勉強になっております。ありがとうございます。
    徹夜明けで早朝の書き込みになりました。とげとげボールは私もよく見かけるのですが勝手にクヌギの若い実と思ってました。
    今度きちんと葉を見てみますね。お写真の葉でもよくわかりませんね。
    モメンズルとムラサキモメンズル両方見せて頂きありがとうございました。
    夏の富士山はお金がかかるのでムラサキモメンズルまだ見た事ないんですょ。
    とても見たいと思っているのですが……

  • #3

    Hiro (日曜日, 29 7月 2018 20:11)

    中途半端さん ななさん
    お二方のおっしゃるようにどんぐりの若い実なんですね。
    色々と写真検索してみたら似ているものがありました。
    ただどんぐりの青い実付きが多くて・・
    はっきりなんの木かがわかりませんでした。
    ありがとうございました。

    中途半端さんシギンカラマツ私たちは見ていませんが、
    そう遠くない山で見られそうです。
    シキンカラマツはこの仲間の中では綺麗な色合いです。

    ななさん
    モメンヅルは長いこと気になっていたので、
    嬉しい発見でした。
    富士周辺はお金がかかりますねー
    私たちもびっくりして、そう何度も行きたくはないと思いました。
    ムラサキモメンヅルは色も美しく花も大きくて写真映えする気がします。
    モメンヅルはレンゲ畑のレンゲにそっくりです。

  • #4

    HiroKen (日曜日, 05 8月 2018 11:03)

    Hさん、こんにちは。
    ご指摘をありがとうございました。ソバナとはちょっと違う印象を受けたのですが、詳しく調べずソバナとしてしまいました。もう一度確認し、フクシマシャジンに訂正しました。
    モメンヅルの場所は、ネット上の情報を参考にし、私たちで独自に探り当てました。
    いただいたコメントは削除はしませんが、ご要望通り公開しません。
    今後もよろしくお願いいたします。

  • #5

    hiyo (日曜日, 06 1月 2019 00:25)

    とても珍しい植物を載せているので、参考にさせていただいています。

    私も、ずっと不思議に思っていたものが載っていたのでメールしました。
    ウマノスズクサがからみついてい木のイガイガは、虫こぶではないでしょうか。
    ナラメイガフシと言って、ナラメイガタマバチの幼虫が冬芽に寄生することによってできます。樹木はナラガシワです。

  • #6

    HiroKen (月曜日, 07 1月 2019 03:27)

    hiyoさん、当サイトにご訪問いただきまして、ありがとうございます。
    ナラメイガフシをネットで調べてみましたが、そっくりな写真が見つかりました。
    これは、虫こぶだったのですね! 虫こぶはいろいろなものを見たことがありますが、このように長いトゲトゲになっているものは初めて見ました。
    大変勉強になりました。これからもよろしくお願いします。