. 6月25日(日) 今年は遅い
本日は雨の予報でしたので、
遠くにお出かけしてもねえー
そんなわけで、「恒例のマヤちゃーんチェーック!」
なんですが・・数日前にもチェックしたので、
開花しているか様子を見に行きました。
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水路脇に・・あれーなんじゃ?
ギンリョウソウ?
一瞬シロテンマか? とも・・
姿の感じからするとギンリョウソウなんだけど、
ちょいと変なギンちゃんだ。
小型だし・・う~ん、これは・・
えー?、シャクジョウソウか! 低地はこの時期に咲くの?
ここでは初めて見たので困惑しました。
そもそも標高100メートル以下のこんな低地にも咲くとは
思ってもいませんでした。
平地では見たことなかったので、ちょっとすぐに同定できませんでした。
しかし... 変だな、本当にシャクジョウソウなんだろうか??
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初夏のマヤちゃん、今年もたくさん芽を出している。
人に踏みつぶされそうな場所なので心配です。
うーん・・まだ開花には2−3日かかりそうだな。
今年は少し開花が遅いようだ。
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先日はサガミランも数本立ち上がっていたので、
開花しただろうか。
一株だけ開花していましたよ!
マヤランの白花品という説には、どうもしっくり来なかった。
ずっと、マヤランとは別物だろうよと思っていました。
「日本のラン(*1)」の解説では、「マヤランとは遺伝子
レベルの分化も大きいので、別種として扱うのが適当」と。
この解説なら納得がいきます。
唇弁の奥には、2列の隆起線があるよ。
マヤちゃんよりも白くて、上品なイメージです。
毎年数株出てきても、開花もできずにしおれてしまったりしていました。
芽が出ても、茶色く変色して花も咲かせられないものも多いのです。
白いカビのようなものが付いていることもありますね。
マヤちゃん遅し・・
サガミ様には、たくさん花を咲かせてほしい~
http://www.bun-ichi.co.jp//tabid/57/pdid/978-4-8299-8117-7/catid/1/Default.aspx
文一総合出版 2015年5月1日 初版第1刷 p.114
http://www.bun-ichi.co.jp/
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< 追記 2017.6.30 by Ken >
この場所では、マヤランは7月上旬に花が咲きます。 花が終わると枯れて黒くなり、やがて消えてしまいます。 しかし9月に再度出現し、中旬に同じように花を咲かせるのです。 私たちは便宜上、それぞれを「夏咲き」「秋咲き」マヤランと呼んでいます。
ところが、年に2度出現し花を咲かせているということに対して、多くの方から「マヤランが年に2度咲くなんて、聞いたことが無い」「何かの勘違いではないか?」と、否定的なご意見をいただいています。 私たちも今まで漫然と観察してきたので、年によっては夏咲きと秋咲きの片方しか観察していなかったり、両者の出現場所が同じなのか否か、明確に把握していませんでした。
そこで今年(2017年)は、夏咲きの出現場所を明確に把握し、秋咲きの出現場所と比較することにしました。 併せて両者の形態的な特徴に相違点が見いだせないかも、調査することにしました。
6月29日に第一回の調査を実施しました。 自生地はある緑地帯の遊歩道脇ですが、自生領域を70メッシュに区分し、メッシュ内の個体数と位置、大きさを調べました。 自生領域の調査図を作成し、実際に観察しながら個体の位置と大きさを図に記入していきました。 大きさは個体の高さとし、S<4cm、4cm≦M< 8cm、L≧8cm と定義しましたが、時間の制約から測定は目測となりました。
調査の結果、マヤランは、S:17、M:21、L:15 で、計53個体を確認しました。 下のグラフは、調査結果のマヤランの分布です。 平面分布図は、ここでは割愛します。
この日は調査対象外の領域で、新たに20個体を発見したので、合計では73個体を確認しました。 サガミラン6個体も確認しました(S、M、L各2個体、上のグラフには含めず)。 この場所においても希少な植物です。
マヤランは隣接する未調査領域にも数ヶ所で群生を確認しているので、すべてを合わせれば軽く100個体は超えると推測します。 余裕があれば、この隣接領域も調査したいと思います。
9月にも同様の調査を実施し、年2回咲くマヤランのナゾに迫りたいと思います。
silk (土曜日, 01 7月 2017 18:12)
マヤランの謎 興味深々です。
9月の調査結果が待たれます。
Ken (土曜日, 01 7月 2017 22:55)
silkさん、コメントをありがとうございます。
本日隣接する未調査領域も調査し、31個体を確認しました。前回調査分と合わせて104個体の出現場所を記録できたことになります。これで少なくとも夏咲きと秋咲きの出現場所についての比較はできそうです。9月の調査結果をお楽しみに。