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. 10月15・16日(土日)  やっと晴れたね

 

秋も深まった感じですが・・

雨や、どんよりした曇り空だったりと、

すっきりしないお天気ばかりでした。

やっとお日様が顔を出してくれましたね。

 

土曜日午前中は用事があり、

ちょこっと花さんぽに出かけてみることにしました。

読者の方がタカオヒゴダイを見てきたという

コメントをくださり、

はてさて? 私達は見ているのか?と・・

もしかして見ていないかも~

 

そんなわけで、早速出かけてみました。

春にしか来ていないので、秋に来たのは初めてだ。

なんだか駐車場が整備されて綺麗になってるじゃん。

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タカオヒゴタイ、けっこう花数はありましたが、殆ど終盤でした。

わずかな咲き残りを見ることが出来ました。

 

タカオヒゴタイ (高尾平江帯) キク科 トウヒレン属  2016.10.15 東京都
タカオヒゴタイ (高尾平江帯) キク科 トウヒレン属  2016.10.15 東京都
タカオヒゴタイ 時期はちょっと遅すぎて、ぎりぎりで花を見ることができました
時期はちょっと遅すぎて、ぎりぎりで花を見ることができました
タカオヒゴタイの特徴的な形の葉は、見ることができなかった
タカオヒゴタイの特徴的な形の葉は、見ることができなかった

 

バイオリンのように中央が大きくくびれた形の葉が

特徴なようですが、そのような形になる、茎の下部につく葉は

ほとんど虫に食べられていました。

 

タカオヒゴタイの花のアップを撮ろうとしたら、ハチがやってきた。
花のアップを撮ろうとしたら、ハチがやってきた。

 

おかげさまでタカオヒゴダイ見ることが出来ました。

 

スズメガ科のホウジャクがアザミにやってきて、

相方は熱心に撮影していました。

 

ヒメクロホウジャクかな? 素早く移動してはピタリと空中に静止し、長い口吻を伸ばして蜜を吸います
ヒメクロホウジャクかな? 素早く移動してはピタリと空中に静止し、長い口吻を伸ばして蜜を吸います
1秒間に70回羽ばたくと言われています。 シャッタースピード1/3200秒でも羽の動きを止められません
1秒間に70回羽ばたくと言われています。 シャッタースピード1/3200秒でも羽の動きを止められません

 

翌日曜日もいいお天気となり、

気になっていたお花を探しに茨城に出かけました。

入念な下調べをしたから、逢えるかな?

 

魅力度ランキングで茨城県は最下位となってしまったようですが、

ひどいですねえ~

都市で名所や知名度の高いスポットがあれば魅力的というんでしょうか?

そんなのナンセンスですよね。

 

人が温かくて、海あり山あり美味しいものたくさんあるのに、

知らない人のほうがかわいそー!

北関東も殆ど下位というのはどうして?

群馬もさー、皆さん温泉つかりにくるんじゃないのー

栃木も日光なんぞ、こぞって来てるんじゃないのー

花さんぽで関東以外も行きますけど、

どんな地域もご当地のよさってありますよね。

魅力度ランキングなんて必要なんだろうかあ。

 

本当の魅力ってなんなんだろう?

訪れた人の価値観によって違うんじゃないかな。

発表するなら、様々な指標をもっと広く示したほうが良いと思います。

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すいすいーっと 休憩を挟み、茨城県のお山に到着です。

咲いているかな?

あーありましたあ!

オオチチッパベンケイです!

開花にはやや早い状態でしたが、岩肌にたくさんありました。

 

オオチチッパベンケイ (大乳葉弁慶) ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属
オオチチッパベンケイ (大乳葉弁慶) ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属
オオチチッパベンケイ  環境省が絶滅危惧1B類に指定  自生地は限定され、出逢うことは難しい
オオチチッパベンケイ  環境省が絶滅危惧1B類に指定  自生地は限定され、出逢うことは難しい
オオチチッパベンケイは、チチッパベンケイの変種です
オオチチッパベンケイは、チチッパベンケイの変種です

 

岩肌をあちこち探ってみると、オオチチッパベンケイは

結構な数が咲いています。

垂直に近い岩肌にいて、なかなかそばに近づけないのが玉にキズ。

ちょこっと葯が付いて開花している花が見えたので、

何とかそばにいって撮影できました。

 

オオチチッパベンケイの花  花弁は5つ 雄しべは10個あり、花弁より長い
オオチチッパベンケイの花  花弁は5つ 雄しべは10個あり、花弁より長い
オオチチッパベンケイの裂開直前の葯は橙赤色になり、かわいい。5個ある雌しべは、まだ未熟なようでした
裂開直前の葯は橙赤色になり、かわいい。 5個ある雌しべは、まだ未熟なようでした

 

チチッパベンケイにはない、微細な乳頭状突起が密生するのが特徴。

肉眼で見ると、ビロード状の毛のようにも見えてしまう。

 

オオチチッパベンケイは微細な乳頭状突起が、茎・花柄や苞に、粉を吹いたように密生します。
微細な乳頭状突起が、茎・花柄や苞に、粉を吹いたように密生します。
これがオオチチッパベンケイの乳頭状突起と呼ばれるものです。 下の写真は枠の中を拡大したもの
これがオオチチッパベンケイの乳頭状突起と呼ばれるものです。 下の写真は枠の中を拡大したもの
オオチチッパベンケイの茎を拡大してみると、半透明にも見える、非常に微細な突起が密生しているのがわかります
拡大してみると、半透明にも見える、非常に微細な突起が密生しているのがわかります
比較のため、母種のチチッパベンケイの茎を載せます。 乳頭状突起はなく、明らかに異なります。
比較のため、母種のチチッパベンケイの茎を載せます。 乳頭状突起はなく、明らかに異なります。

 

他に、チチッパベンケイと明らかな違いとして感じたのは、

葉の厚みが違います。

2011年に見ることができたチチッパベンケイの葉は

蝋細工のように厚く、やや硬かったですが、

オオチチッパベンケイは薄く柔らかい感触でした。

 

葉が落ちていたので、手にとって感触を確かめてみた。 思ったより薄く、柔らかかった。
葉が落ちていたので、手にとって感触を確かめてみた。 思ったより薄く、柔らかかった。

  

茎は、大株になると木質化して硬くなっていましたよ。

 

オオチチッパベンケイの茎の下部は木のようになっていました
特に茎の下部は木のようになっていました

 

もっとふっさり咲いたのを見たいなあー

またチャンスあったら出かけてみましょう。

 

こんな赤ちゃんもたくさんいたので、生育環境は良好なようです
こんな赤ちゃんもたくさんいたので、生育環境は良好なようです

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ここにもミヤマスカシユリが咲くようですね、

大きな果実になっていました。

以前見た場所は近づけなかったので、ここに見に来ればよかったなあ。

 

ミヤマスカシユリの果実 この植物も絶滅危惧1B類で、なかなか出逢えません
ミヤマスカシユリの果実 この植物も絶滅危惧1B類で、なかなか出逢えません

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他にも見たかった花があったのですが・・

見つかりませんでした。

フトボナギナタコウジュが最盛期でした。

 

フトボナギナタコウジュ (太穂薙刀香需) シソ科 ナギナタコウジュ属
フトボナギナタコウジュ (太穂薙刀香需) シソ科 ナギナタコウジュ属

 

帰路にあった売店で、銀杏とスダチを買ってみましたよ。

ピカピカ大きなエメラルドグリーンの銀杏は、

中がとろーりとして臭みもなく、絶品の銀杏でした。

スダチは、秋刀魚の塩焼きにかけて~ うんまあー

 

観光スポットがあるとかないとか・・どうでもいいね。

茨城には貴重なオオチチッパベンケイが咲いておるぞ!

 

やっとのお天気で気分よく花さんぽできました。

もう花も少ないし、見たことないお花は遠すぎる~

 

 

コメント: 4 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    隊長 (金曜日, 21 10月 2016 13:24)

    9月末に小菅村の鶴寝山を歩いて来ました。林床に花は少なく、カシワバハグマとこれに似たコウシュウヒゴタイが目についた程度でした。一部葉っぱに湾入も見られ、私にはタカオヒゴタイとの見分けはつきませんが、場所からコウシュウヒゴタイかと思いました。キントキとかタンザワとかこの仲間は難しいですね。

  • #2

    Hiro (金曜日, 21 10月 2016 16:54)

    隊長さん
    キク科の同定は私たちも苦手としております。
    下部にあるバイオリンのような葉はぼろぼろ状態のものはありました。
    上部は湾曲しませんので、タカオヒゴダイでいいのかなと・・
    本当に難しいですね~

  • #3

    学生 (月曜日, 24 10月 2016 14:16)

    オオチチッパベンケイソウいいですね
    福島は遠いけどいつか見に行きたいです。
    こちらは、クルマギクやオオママコナを見に紀伊半島に行ったあと、次の日には豊橋に行ってきましたよ。(睡眠時間わずかで、くたびれました。)

    現在カヤツリグサ科のイッスンテンツキの分類が、かなり怪しいので、正体を明らかにするために頑張ってるところです。

  • #4

    Hiro (月曜日, 24 10月 2016 17:34)

    学生さん
    クルマギクやオオママコナですかー
    見たことないので羨ましいです。
    豊橋まで行かれたのですね・・
    エンシュウ?ミカワシオガマなどかなあ?
    睡眠時間少なくハードだったのですね。
    お疲れ様でした。
    カヤツリグサ科イッスンテンツキ、
    わー難しい分野で全くわかりません。
    分類研究も学生さんのお仕事でしょうから、
    新たなことが判明したら嬉しいですね。
    成果を楽しみにしています。

 

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