亜高山〜高山帯の針葉樹林内に生える多年草。 茎は高さ
15〜30cmで、稜線があります。 野反湖ではホソバノキソ
チドリよりは数が少ない感じです。 運がよければ登山道脇
で見ることができます。
茎の下部に2〜3個の葉をつけます。 一番下の葉が
大きく、卵形で長さ3〜6cm、幅2〜4cmで基部は茎を
抱きます。 図鑑によっては「葉は1個でその上に鱗片
葉が1〜2個つく」とありますが、鱗片葉というには小
さいながらもちゃんとした葉に見えるので「葉は2〜3
個つく」とします。
地域的な変異が多く、関東〜東海地方には
葉が1つのヒトツバキソチドリが、西日本には
葉が細いナガバノキソチドリがいるそうです。
なんと正面から花がキレイに撮れた写真が1枚もない!
驚きの事実に今気が付きましたが仕方がない、来年以降に
追加しましょう。
上の写真でお許しを。 背萼片は広卵形で長さ約5mm、
幅4mm。 側萼片は線形で左右に開き、背萼片より長く、
「バンザイ」したような格好。 唇弁は広線形で長さ約
1cm。 側花弁は写真では見えませんが、斜めの卵形で
斜上し蕊柱を覆います。
子房が180°ねじれ唇弁が下側になる「標準タイプ」です。
距は細い管状で長さ6〜10mm、下垂します。
花期は7〜8月、北海道〜九州に分布。
2012.11.15 掲載
土佐のポチ #5
(金曜日, 29 7月 2016 23:08)
こんばんわ!
先日瓶ヶ森林道をドライブしたら、キソチドリを見つけました。昨年瓶ヶ森に登った時に、保安員さんにたまたま出会って、瓶ヶ森にいるのは「ナガバノキソチドリ」だと思うけど、
と根元の葉を見せてくれました。瓶ヶ森では、まだ同定されてない植物がたくさんあるそうです。
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あひる (金曜日, 16 11月 2012 08:08)
おはようございます。
千鳥と風流な名前ですが、
黄緑色の触手を伸ばした宇宙バッタ?に見えてしまいました^_^;
とてもクッキリ、きれいに撮れてますね!
この手のほそいお花、背景が強調されて、いつもボケてしまいます。
正面から撮れてなくても十二分やと思ってしまいますが、
来年のチャレンジを誓われるとは、さすがですね(*^^)v
peko (金曜日, 16 11月 2012 09:03)
おはようございます。
2010年、唐松岳に出掛けた時に、キソチドリとホソバノキソチドリの同定に随分悩みました。
ヒトツバにナガバノもいるのですか。
益々頭がこんがらがってきそうです。笑
hanasanpo (金曜日, 16 11月 2012 21:19)
あひるさん、こんばんは〜
写真を褒めていただき、どうもありがとうございます。
「宇宙バッタ」はキソチドリの作戦かも?ですよ。
大切な花粉を運んでもらう虫に来てもらうためには何でもしますからね、ラン達は(他の植物もそうだけど)。来て欲しい虫が興味を持つ姿にしている可能性があります。
もしかすると妖しい香水までつけているかも知れません!(雄の虫が出すフェロモンに似せた成分とか)
大量のピンボケ写真の中から、なんとか人様にお見せできる写真をピックアップしました。比較的よく出会えるランなので、来年こそは正面からドアップの写真を撮って、このページに加えたいと思います!
hanasanpo (金曜日, 16 11月 2012)
pekoさん、こんばんは〜
私もキソチドリとホソバノキソチドリは、いつも迷ってしまいます。このようなページを作っているくせに、「あれ、どっちだっけ?」と迷います。困ったものです。
近日中にホソバノキソチドリのページも作成予定なので、両者の見分け方を載せようと思います。
ヒトツバとナガバノは、しばらく横に置いておこうっと (^^);