2014年の夏、3年ぶりにこの花に出会うことができました。 しかも、何十回も訪れている私たちの花のホームフィールドの野反湖で、です! ここに訪れたら、ほぼ毎回のように「何か花はいないかな〜?」と目を皿のようにして散策する場所。 それまで、確かにカモメランはいなかったのです。
「目の前の光景が信じられず、ただ呆然と見つめる」という状態を、本当に久し振りに体験しました。 時期を6月の終わり頃に限定しても、少なからずここを訪れていました。 たった一株でも咲いていたら、いえ、この特徴的な葉だけでも残っていたら、見逃すことはなかったと思うのです。
自分を納得させる結論は、「以前は、いなかった。 この数年以内に、ここに出現した」です。 そういえば、すぐ近くで群生するクモキリソウも発見しました。 もし以前からいたなら、絶対に見逃すことはない場所です。 何か環境の変化が起きたのかも知れません。 あるいは、昔から出現したり消えたりを繰り返していたのでしょうか...?。
それはともかくとして、この花に再会できたのは、嬉しい! しかも、野反湖の友人であり自然観察の師匠でもあるNさんと、いつもお世話になっている岐阜県の花友のOさんと一緒に発見できたので、嬉しさもひとしおです。
それにしても、けっこうな数がいました! カモメランは、1株に1個の葉を根生させます。 上の写真の範囲で花ではなく花茎を数えたら、15〜16ありました。 しかし葉はその倍以上ありました。 つまり、この写真に写っているだけでも30株以上ありそうだと言えます。 ランが群生している姿は、いいものです。
それにしても、ここのカモメランはとっても健康そうです! 葉は大きくて艶があるし、茎も背が高い! 花をつけている株も多く、健康優良児揃いです!
時期もバッチリ合って、運が良い! 好きな花に出会えても、まだツボミだったり、終わりかけて花がうなだれていたりすると、こっちもうなだれちゃいますもんね〜。 元気な花に出会えると、こちらまで元気になれる!
カモメちゃんは、横顔もナイスです。 上の写真を見て、アレ? なんか変じゃない? と思われたあなたは、鋭い観察力の持ち主です! カモメランは普通、茎頂に2個の花をつけますが、この株は3個つけていたのです。 ここは本当にカモメランに適した環境なのでしょう。
3個の花をつけた株を、正面から見た写真です。 唇弁の紫
色の縁取りがいいね! 花の中心に距の入口の穴が見えます。
オオ! なんと4個の花をつけた株がいました! 花4個は初めて見たな〜。
野反湖の自然の奥深さと貴重さ、そして素晴らしさを再認識した一日でした。
2015.02.01 掲載
みっちゃん (水曜日, 04 2月 2015 15:57)
多分同じ場所だと思いますが、素晴らしい体験でした。
花たちは隠れて姿を見せてくれない時があるような気がしませんか。
雷雨の中でいい写真が撮れなくて3日後に行ってもどうしても見つからないことが
あります。狭い場所で簡単に見つかるはずがどうしても見つからない。
朝鮮人参は霊力があり山をいくつも飛び越え姿を隠すなんて話があったり。
人知未踏の秘境にこんなにも美しい花が咲いているなんて不思議な事ですね。
hanasanpo (水曜日, 04 2月 2015 21:36)
みっちゃんさんも同じ場所で見つけられたのですね? よかったです。
感動モノですよね〜
あります、あります。確かにいたはずの花がどうしても見つからないこと。
キツネかタヌキに化かされた気分です。
逆に、探しまわった挙句に見つからず、うなだれて山道を歩いている時に
「ココだよ」という小さな声を聞いた気がして(ほとんどビョーキ!)、
まさかと思いながら藪に数メートル分け入ったら目的の花がそこにいた、
という体験も何度もあります。そんなときは「花に呼ばれたんだ」と
思うことにしています。
そんな不思議な体験も、また楽しみの一つですね。
ゆき (金曜日, 11 8月 2017 10:06)
おはようございます、hiroさん、Kenさん、野反湖周辺のカモメラン、群生をhiroさんが、発見されたのですね、すごいです、美しいカモメラン、野反湖周辺のお花の宝庫ですね。以前、見ることのなかった、カモメラン、突然出現するのも、不思議ですね。カモメランの葉も、丸いかわいい葉や、お花も、美しい写真ありがとうございます。
Ken (日曜日, 13 8月 2017 04:52)
ゆきさん、おはようございます。野反湖でカモメランを発見したときは、本当に驚きましたが、とても嬉しかったです。花の種類の多さや、ただただ気持ちが良いという点で、今でも野反湖は私たちのNo.1です。機会がありましたら、ぜひ起こし下さい。