黄色い葯のハナネコノメを見ることができました! 図鑑の
小さな写真を見たことはありましたが、ホンモノを見たのた初
めてです。 見頃の花をたくさん観察することができました。
お馴染みの葯が暗紅色の花も、やはり美しい。
葯が暗紅色のハナネコノメと並んで咲いていました。
黄色い葯の花の萼片や花糸は白色ではなく、ややクリ
ーム色がかっていました。 茎も僅かに紫色が入った
緑色の個体が多いと感じました。
黄色い葯は初めてだったので、鮮烈な印象でした。
茎が暗紫色の個体もありました。 茎、花柄、苞葉の裏に毛が
生えています。萼片には僅かに赤が入っています。 花粉は黄色。
葯の色が、黄色でも暗紅色でもない? 個体がいました(上の右側)。
やはり黄色でも暗紅色でもない、みかん色の葯の個体が
いました! 花は咲き始めなので、古くなって退色したもの
ではありません。 ここには3色の葯の花があったのでした。
ハナネコノメがこれほど変化に富んだ花だとは知りませんで
した。
自生地は山間の沢沿いです。 段差の小さな滝のそばに咲く
花が特に美しく、飛沫でびょ濡れになりながら撮影しました。
黄色い葯の花は、暗紅色の葯の花より
若干、小振りであるように見えました。
若い花たちが沢の水で濡れそぼって
いました。 こんな姿も微笑ましい。
白い萼片に紅色が入った個体もいました。 これはこれで美しい!
離れて見たらみな同じような花に見えますが、近づいてじっくり
観察すると一つひとつの花は微妙に特徴が異なり、個性豊かです。
こんな花が咲く環境が残されているのは素晴らしい! 日本の貴
重な自然を大切にしたいですね。
自生地の情報を提供下さった、長野県のHさんに感謝いたします。
2014.05.17 掲載