梅の花に似た形の黄色い花です。 タカネビランジが大きな岩の上に咲いていて、喜んで撮影していたら近くに本種がいました。 時期は逃してしまったようで数個の花しか残っていませんでしたが、自生の状態は初めて見ることができたのです。 蛇紋岩や石灰岩地に多いそうです。 確かに、近くには石灰岩の断層がむき出しになっているような場所がありました。
高さ30cmほどの株でした。 草ではなく、
落葉低木なのですね。 花の色が白いものも
あって、それはギンロバイとかハクロバイと
呼ばれるそうです。
キンロバイ
高山帯の岩礫地や岩の隙間など土壌の発達の悪い、植生がまばらな所に生育する落葉低木。 蛇紋岩や石灰岩地帯にも多い。 日高山地、早池峰山、至仏山、八ヶ岳、南アルプスなど、不連続に分布する。 よく枝分かれし、高さ30〜100cm位になる。
2年以上の枝は樹皮が剥がれる。 葉は羽状複葉で小葉は3〜7個。 花は上部の葉腋に一個つき、直径2cm程度。 萼片は卵形で、裏面に絹毛が多い。 園芸目的の採取(盗掘)や生育地の破壊により個体数を減らしている。
2011.01.27 掲載