エンシュウツリフネソウ
遠州釣舟草 ツリフネソウ科 ツリフネソウ属
Impatiens hypophylla var. microhypophylla
日本固有種 絶滅危惧lB類 (Endangered)
よく見られるツリフネソウは葉の上に花をつけますが、本種は葉の下に隠れるように花をつけます。 同じような花のつけ方をするハガクレツリフネソウの変種とされています。 ハガクレツリフネソウは見たことがありませんが、それよりも花が小さく、花弁の色も薄いようです。 ツリフネソウ科の中でただ1種、絶滅危惧(1B類)に指定されています。 この花も岐阜の花の先輩のOさんに案内していただき見ることができました。 このページのエンシュウツリフネソウの写真は、すべて2010.08.28に長野県長野県下伊那郡で撮影したものです。
草全体の姿です。 花は本当に葉に隠れるようにつくので、
目立ちません。写真をクリックして拡大してみてください。
この写真は草の下に花をつけている様子がわかりますね。
とても限られた範囲にしかいないので、なかなか見ること
ができない花です。
赤紫色の美しい斑点があります。 花弁は3個あり、
上部の1つは小さく前に突き出ています。 下部の
2つは大きいですが、この写真では2つを前で揃えた
ようになっています。 次の写真では広げています。
この花は下部の2枚の花弁を大きく広げています。
奥の袋状というか筒状になった部分は萼片で、
その一番奥にくるんと巻いた距があります。
花の横顔です。 距の巻き方は緩く、巻き込みません。
近くにキツリフネやツリフネソウもいたのですが、
なかなかよいツーショットは撮れませんでした。
エンシュウツリフネソウ
静岡、愛知、長野県、及び九州北部の限定された範囲に分布。 丘陵帯上部付近の山地の林内や林縁に生育する高さ50〜80cmの1年草。 葉は互生し、 長さ10~15cmで細かい鋸歯がある。 「ツリフネソウ」は、花が帆掛け船を釣り下げたような形をしているからという説や、活け花や茶道具の釣舟型の花器に似ているからという説がある。 個人的には後者の方が納得し易い。
ツリフネソウの仲間
距は緩くカーブするだけで巻きません。
一番よく見ることができるツリフネソウ属だと思います。
距はよく巻き込みます。
2005年に発表された新種です。小花弁の先が壊死してやや黒ずんでいるのが最大の特徴です。 渡良瀬遊水地のツリフネソウはすべて本種です。 筒状の萼片の中の色(黄・白)とその部分の斑点の有無で、4つのタイプがあります。
2011.01.24 掲載
2012.08.30 環境省レッドリスト2012年見直し版に従い、絶滅危惧カテゴリーをll類から1B類にランクアップした。
ゆき (日曜日, 13 12月 2015 15:45)
こんにちは、HIROさん、kenさん、ツリフネ草の写真ありがとうございます、エンシュウツリフネ草、キツリフネ草、ツリフネ草、ワタラセツリフネ草、かわいいですね、エンシュウツリフネ草のピンクのスポット、個性的で、いいですね。
癒し系のお花ですね。
HiroKenのKen (日曜日, 13 12月 2015)
ゆきさん、こんばんは。
ツリフネソウの仲間の花は、他にない、ちょっと面白い形をしていますね。見ていて飽きません。