マネキグサ
本州(埼玉県、神奈川県以西)、四国、九州に分布。山地の林内や林縁に生育する多年草。茎は高さ40cm〜70cmで直立し、断面が四角形で、中間でよく枝分かれする。 葉は対生し、下部では幅が広く基部が浅い心形であり、上部では葉の幅が狭く、基部はくさび形で、葉の縁に大きな鋸歯がある。花期は8〜9月。
(属名は山渓「レッドデータプランツ(2003年)」ではマネキグサ属とされていたが、花の先生であるMさんのサイトではオドリコソウ属とされており、その他のサイトでも圧倒的多数でオドリコソウ属となっていたので、それらに従った。)
8月末に花さんぽ史上最西端の岐阜県の山に行った。 多くの初対面の花たちに出会えたが、その中の一つが本種だった。 場所によっては大群生することがあるそうだが、ここでは10株程度がいた。 青紫色系統の花が多いシソ科の中にあって、鮮やかな暗紅紫色で、花弁が白く縁取られているのが素晴らしい。 後ろ姿もまた可愛かった。 一度見たら忘れられない姿で、他の花と見間違えることはなさそうだ。 和名は花の形が手招きしているように見えるからというが...どうしてもそのようには見えなかった。
2010.09.15 掲載