お、遅かったかぁ〜!? と叫びましたが、よーく見ると花が数個だけ、辛うじて咲き残っていました。 よかった〜、せっかく来たのに花が見れなかったら、また項垂れて帰ることになっていた。
広い干潟。 干潮のピークは少し前に過ぎ、潮が満ち始めていました。 大潮の満潮時には確実に冠水するだろうと思われる、波打ち際の低い場所。 そこに少しだけ残っていました。 花を多数つけるので、満開のときは見事だったことでしょう。 来年はぜひベストな時期に見たいものです。
ウラギク
河口、海岸近くの汽水域や内陸の塩分のある湿地に生える越年草。茎は高さ25〜80cmで、上部で分岐する。根は太いが、根茎はない。
葉は披針形で厚く、表面はやや光沢があり、茎とともに無毛。基部はわずかに茎を抱く。上部の葉は線形。根生葉及び下部の葉は、花の時期には枯れる。
頭花は多数つき、直径1.5〜2.5cm。舌状花は20〜30個で普通は淡紫色だが白色のこともある。冠毛は花の時期は長さ4〜5mmほどだが、花が終わると長さ10〜15mmと倍以上に伸び、やや褐色を帯びる。この冠毛によりそう果が風に乗って運ばれる。
北海道(東部)、本州(関東地方以西の太平洋側)四国、九州に分布。花期は8〜11月。(参考図書:山渓 ハンディ図鑑「野に咲く花」、「日本の野菊」、「レッドデータ プランツ」他)
2011.11.16 掲載