2010年の夏に初めて伊吹山で見ることができました。 葉腋から対になった長い花序を出す姿を比翼の鳥(古代中国の空想上の鳥で、雄雌が翔と目を一つつだけ持っていて 一体にならないと飛べないという鳥)にたとえたそうです。 残念ながら今回はその特徴的な姿にはお目にかかれませんでした。 でも、美しい花をじっくり観察することはできました。
ヒヨクソウ
山地の日当たりのよい草原に生える多年草。 茎は高さ25〜70cmで、軟毛がやや密に生える。 葉は対生し、ほとんど柄はなく、卵形で長さ2.0〜2.5cmで、先はとがり、鈍鋸歯があり両面に密に軟毛が生える。 葉腋からついになった細長い花序を伸ばす。 花冠は直径6〜8mm。 花期は6〜7月。 北海道南西部、本州、四国に分布する。 (山渓「山に咲く花」)
2011.02.18 掲載
2013.10.05 APG体系準拠に伴い、ゴマノハグサ科からオオバコ科に変更